後記 ◆ 村田 篠
昨年、東京メトロ日比谷線の神谷町駅と霞ヶ関駅の間に、いつの間にか「虎ノ門ヒルズ駅」というのができていました。再開発に合わせた開業ですが、久しぶりに地上を散歩してみると、あの辺りで働いていたころとは一変して高層ビルとその谷間だけの街になり、昔のようすがうまく思い出せなくなっていました。
もちろん、風景は変わるのですが、すっかり変わって自分にはまったく関係のない空気のものになってしまうというのは、どういうことなんだろう、と考えることがあります。初めて見る風景を懐かしいと感じることもあるのになあ、と。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.896/2024-6-23 profile
■西澤みず季 にしざわ・みずき
「街」同人。2020年度街賞受賞。句集「ミステリーツアー」。俳人協会幹事。
■穂積一平 ほづみ・いっぺい
1956年大阪生まれ。河内長野市在住。「槐」同人。2023年「山のくらし」という小さい句集を出しました。関西現代俳句協会HPにエッセイあります。穂積一平-俳とは文芸のピアニシモ (kangempai.jp)
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
■西原天気 さいばら・てんき
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」
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