2025-02-02

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】コーザ・ノストラ「マーマレード」

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
コーザ・ノストラ「マーマレード」


天気●もうすぐ夏みかんの実る頃ですね。夏みかんはポン酢にするのも美味しいのですが、皮も使えるマーマレード。これが美味しい。というわけで「マーマレード」(1998)という曲です。

 

天気●コーザ・ノストラは1991年結成で、いわゆる渋谷系に入るらしい。よく知らないのですが、この曲は、むかしラジオか何かで聴いて、大好きになりました。

憲武●この曲じゃないんですが、「Girl Talk」という曲がむかしJWAVEでよく流れてて、コーザ・ノストラを知りました。

天気●はい。ちょっとソウルっぽいレパートリー。これもいいですね。この「マーマレード」は70年代ロックの美味しいところが散りばめられている感じ。メロディとか、ギターの刻み(通常とワウワウ)とか、オルガンの入るとことか。

憲武●そうですね。オルガン、いいですね。ボーカルの鈴木桃子は、ちょっとシュープリームスの頃のダイアナ・ロスのテイストあるかも、と思いました。

天気●例えば、スタイル・カウンシルが80年代にやってたのを焼き直したような感じもあるのですが、それはそれでうれしい。そこで気づいたのですが、このあたりのバンドって、バンドから出発するじゃなくて、やりたい音、出したい音、アイデアがまずあって、そこから始まる。だから、「バンド」じゃなくて「ユニット」というんでしょうか。この呼び方がしっくりくるから、多く使われるんだな、と。

憲武●なるほど。やりたい音、出したい音、アイデアですか。なるほどなるほど。それですべていいと思います。なるほどなるほど。

天気●現在もインディーズ的に活動を続けているという情報もあって、ライブハウスでちょっと観てみたい。

(最終回まで、あと626夜)

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