2025-05-04

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】ルース・コレヴァ「What Am I Suppose to」

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
ルース・コレヴァ「What Am I Suppose to」


憲武●5月になりました。なんかこう快適な感じの曲聴きたいですね。というわけでRuth  Kolevaで「What Am I Suppose to」。

 

憲武●ブルガリア出身の歌手です。この曲はアルバム『RUTH』(2014)の一曲めです。歌声が素晴らしいですね。平明で淡々としてるかと思いきや、力強さもあります。伝わってくるものがあるんです。この曲にはジャズ、ポップス、エレクトロニカといろいろな要素が入ってると思います。

天気●ソウル/R&B味もありますね。

憲武●そうですね。えーと最近の傾向として、その曲の特徴を一言では言えない楽曲が増えてきてると思われます。

天気●それは思います。成分が豊富というか。ナニナニとか、言いようがない曲。

憲武●でも売る側としては、それでは困るからなんとかジャンル分けしようとしてますね。

天気●女性なら「歌姫」とか。音楽性やジャンルとまったく関係のないレッテルとか?

憲武●はいはい。この人の場合では「ブルガリアの歌姫」です。この曲の入ったアルバムから5年後の2019年のライブがこちらです。アルバムのヴァージョンとは違って、ソウルフルな歌声です。キャリアを積み重ねてきた自信も窺えます。

天気●1990年生まれなんですね。

憲武●はい。2012年には国営ラジオの最優秀女性シンガー賞を受賞。最年少での記録だそうです。リミックスを聴くと、また違った印象です。最初にどれを聴くかで、そのアーティストのパーソナルな部分も違った印象になりますね。

天気●はい。これを先に聴くと、ソウル/R&Bっぽい人と思ってしまう。

憲武●まったくです。アルバム聴きながら快適な一週間、過ごしたいですね。 

(最終回まで、あと613夜)

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