【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
America「Sister Golden Hair」
憲武●最近あんまり、昔よく聴いてた曲って聴いてなかったりするんですが、突如としてある朝、この曲が鳴り始めましたので、ひさびさ聴いてみたいと思います。Americaで「Sister Golden Hair」(1975)。
憲武●人間の頭ってどうなってるのか、よくわからんのですが、何の脈絡もなくこの曲が鳴り始めたんです。この曲をよく聴いてたのは、70年代の終わり頃から80年代にかけてですね。それこそ毎日のように聴いてましたし、この曲の収録されているアルバム『HEARTS』(1975)も買いました。アルバムの10曲めだったかと思います。邦題は「金色の髪の少女」です。
天気●「金髪」じゃないんですね。このバンド、デビューシングルかな? 「A Horse With No Name」(1972)が日本でもかなりヒットした。この曲と「Ventura Highway」(1972)しか知らなくて、ロンドン出身というのも、さっき調べて知りました。そら。そうか米国で「アメリカ」というバンド名、ふつう付けないか。
憲武●そうですね。「JAPAN」はイギリスのバンドですし。この曲の出だしの12弦ギターにスライドギターが入ってくるんですが、これは確か『ミュージック・ライフ』だか『レコード・コレクターズ』だかで読んだ記憶によると、ジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」のスタイルから取ってきたと、この曲を書いたジェリー・ベックリーが語ってかと思います。このアルバムのプロデュースはジョージ・マーティンなので頷けるものがあります。
天気●たしかに「マイ・スウィート・ロード」風です。スライドギターに限らなければ、、生ギターでジャカジャカ、コードが鳴って、そこにエレキギターのメロディーが入るイントロはフォーク・ロックの基本形ですね。
憲武●探してみると、他にもあるかもしれませんね。
天気●だらけです。最近はあまり見なくなりましたが。
憲武●この曲って、CMや映画に使われているので聞いたことのある人も多いのではないかと思います。
天気●はい、すごく聴いたことがある。
憲武●最初に聴いたのはラジオの深夜放送だったでしょうか。印象的なイントロと歌声の爽やかさがよくて、シングル盤を買ったような記憶があります。「日曜にトライしようとしたけどダメだった」という冒頭の歌詞から、よかったですね。
天気●この「シスター」って、教会関係っぽいですね。日曜のミサ?
憲武●妹的な存在なんでしょうか? あるいは2連めの歌詞に「alter(祭壇)」って単語が出てきてますので、クリスチャン? 熱心な。わかりませんが。当時の自分の状況と、重ね合わせて聴いていたような気もします。バスケット部に気になる女の子がいましたので。
天気●バスケットボール部は基礎点が高いですね。
憲武●はい。中学高校と気になる女の子は、バスケット部でしたっけが。三人のメンバーのうち、ダン・ピークは亡くなってしまいましたが、二人でまだ現役だと思います。アメリカってバンド、三人それぞれ曲を書けて、ヴォーカルも取れるのですが、自分にとってはまだどのヴォーカルが誰かということがわかっていない、そういうバンドです。汗。
(最終回まで、あと575夜)
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