〔週刊俳句賞回顧〕
岡田由季さんへの「10の質問」
Q1 2007年に第1回週刊俳句賞を受賞されました。当時の思い出や印象に残っていることを教えてください。
19年前のこととあって、すべての記憶が曖昧なのですが、初回なのでよくわからないままに興味津々、お祭り気分で参加したと思います。応募後に豪華な選考委員が発表されてびっくりしたような記憶が・・・。互選や読者投票もあり、選評を書くのにドキドキしました。受賞後は関西でリアルのお祝い会もしていただきました。
たしか俳句研究賞が無くなって、その救済という意味もあったと思います。私も無くなる前まで俳句研究賞に応募していました。
Q2 週刊俳句賞を受賞して、その後の俳句活動に何か影響がありましたら、教えてください。
句会や俳句関係の集まりに行くと話題にしてもらえることが多く、自己紹介のネタとして良かったです。当時、週刊俳句自体が注目されていたんだと思います。ご褒美というか副賞というか、受賞したら自薦50句を掲載してもらえて、その鑑賞を樋口由紀子さんに書いていただいたのが良い思い出です。受賞作やこのときの50句から、第一句集『犬の眉』に多く句を入れています。
週刊俳句賞が第2回までで終わってしまったので、なんとなく受賞者の自分が地味だから賞が続かなかったのかな ?と思ったこともありました。今考えるとたぶんそんな理由ではないですね。
わりと最近まで略歴に「第一回週刊俳句賞受賞」と書いていましたが、さすがに年月が経って最近は書かなくなっていました。スミマセン。
Q3 第1回週刊俳句賞は40名の参加がありました。当時の参加者で今も交流がある方はいますか。
「炎環」や「豆の木」でご一緒している方や、今もSNS等で交流のある方がいますね。小池康生さんとはこのあと実際にお目にかかり、関西のイベントで時々お会いしていました。連載されていた「商店街放浪記」が好きでした。もう亡くなられて4年なのですね。寂しいです。
このときの顔ぶれを見ると、当時のネット俳句界隈で名前をおみかけしていた方が多いです。今は拡散してしまって、ネット上の俳句コミュニティのようなものは見えにくくなっているように思います。
Q4 今は「週刊俳句」の当番をしていますね。
はい。2017年に西原天気さんに声をかけていただき、当番の一人に加わりました。週刊俳句賞から10年後に中の人になるとは、思ってもみなかったことでした。他の当番は首都圏在住ですので、たぶん関西の人を入れたかったのかと。それからあっという間にさらに9年たちました。
Q5 「週刊俳句」の当番になって驚いたことはありますか
当番同士のコミュニケーションが思った以上に少ないことです。先日、1000号を前にしてオンライン会議があったのですが、そこではじめて全員の顔を同時に見ました。
Q6 「週刊俳句」以外の俳句活動について教えてください。
結社にも同人誌にも協会にも入っていて、リアル句会ネット句会が定期的にあり、依頼されたら原稿も書き、句集も2冊出して、と色々なことに少しずつ関わっているのですが、あわただしい割に何をやっているかわからなくなってきて、何か自分から発信することをはじめたくなりました。
そこで昨年末から「俳句ファンちゃんねる」というYouTube番組を始めました。毎週一冊、句集を読んでいます。
Q7 今後、そのYouTube番組はどうなっていって欲しいですか。
とりあえず、マイペースで続けていきたいです。難しいことを考えると続かなさそうなので、気楽に句集のウォッチングをするつもりでやっています。
しかしYouTubeは数字もだいじだと思うのでもし興味を持っていただけたら、のぞいてみてください。
Q8 ご自分のことに質問が移ります。理想的な休日の過ごし方を教えてください。
リュックにカメラ、双眼鏡、昼食のおにぎりを入れ、 クロスバイクに乗って野鳥を見に行きます。野鳥に出会えなくても、自然のなかを歩き回るだけでストレスが解消されます。今のカメラはCANON EOS R10、レンズはRF100-400mmです。
そういえば野鳥にはまったきっかけは、週刊俳句で、小津夜景インタビュー「海鳥ダイアリー」を担当したことです。
Q9 好きな自然現象について、教えてください。
霜柱。
子供の頃、踏まれていない霜柱を見つけて踏むのが楽しみでした。あの感触がいいですよね。関西ではほとんど霜柱を見かけないので残念です。どこかで見かけたらすかさず踏みたいです。
Q10 最後に、ご自分の最近作を5句教えてください。ベスト・オヴでも、単に直近の5句でも、どちらでもかまいません。
ユプシロンNo.8より
紫木蓮魔女の骨格うすくあり
春障子一輪挿しのやうな人
葱坊主以外の畝はまつさらに
夏の果骨組み立てるやうに起き
水蜜桃かなとこ雲の中光る
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