後記 ◆ 福田若之
迷ったのですが、やっぱり書いておこうかと。
浅山幹也さんの「『翅わつててんたう虫の飛びいづる』論」、着眼点が面白いなとは思いつつ、「いづる」については、もっと単純な話な気がします(この論の本当に良いところは、たとえば「俳句にできて動画でできないこと」のあたりにあるように思います)。
文語の「出づ」は、補助動詞として用いられたとき、「~はじめる」ということを意味する場合があるんですね(現代語でいうと、「出る」ではなく「出す」にあたります)。たとえば、「雨降り出づ(雨が降りはじめる)」などという。
この句の「飛びいづる」は、いろいろ考えると、やっぱり単に「飛びはじめる」という風に読むのが、この句の場合は良さそうかなと(で、その「いろいろ考えると」をやってくれたところも、浅山さんの論の良いところ)。
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それでは、また次の日曜日に、お会いしましょう。
no.1012/2026-9-13 profile
■加那屋こあ かなや・こあ
1971年生まれ。埼玉県出身、東京都在住。現代俳句協会会員。「鬣TATEGAMI」同人、「墨BOKU」編集人、「軸」会員。第14回俳句四季新人賞受賞。
■浅山幹也 あさやま・みきや
大阪在住。関西現代俳句協会青年部所属の俳人。2022年、旧テアトル梅田で開催されたバスター・キートン特集のパンフレット編集主幹。2025年、批評家・佐々木敦とZINE『あなたは今、ホラー映画を視ていない。』を制作。
■岸田祐子 きしだ・ゆうこ
『ホトトギス』同人。日本伝統俳句協会会員。2009年、第20回日本伝統俳句協会新人賞。タロットカードと西洋占星術で俳句や句集を占っています。俳句と占い(https://819-fortune.amebaownd.com/)
■千倉由穂 ちくら・ゆほ
1991年生まれ。宮城県出身。「小熊座」同人。第1回小熊座新人賞。第11回小熊座賞。共著に『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』(2018年/ふらんす堂)。
1991年生まれ。宮城県出身。「小熊座」同人。第1回小熊座新人賞。第11回小熊座賞。共著に『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』(2018年/ふらんす堂)。
■鈴木茂雄 すずき・しげお
堺市在住。「Picnic」「KoteKote-句-Love」所属。Twitter「ハイク・カプセル」http://twitter.com/haiku_capsule
■福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。
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