舞へ舞へ蝸牛、華の園まで 2
小笠原鳥類
俳句雑誌「炎環」2026年Autumn No.553の動物がいる句から「」数字はページ(書いた人)
「六月やかくこうと鳴く鳩時計」25(市ノ瀬遥)
長い平和で、カッコウ時計はハト時計にも、なりました
「夏来たりキリンの脚をみて帰り」29(壬生きりん)
私は動物園で、オオコノハズクを見て、帰ってきて絵を描いていました
「カッコウカッコウ輪郭の曖昧に」30(近恵)
かえるの鳴き声では、ありえないでしょうか
「飛花落下水辺に大き鯉の口」32(横山惠子)
サメが食べる映画のように、コイが食べる映画が、あってほしい
「初つばめ駅改札をまつすぐに」33(秋山裕美)
ホトトギスは平安城を(蕪村、)筋違は、すじちがいではない(ようである)、に
「決勝のトーナメントへかたつぶり」35(肥後直美)
ダンスのコンテストであるなら(舞へ舞へ)優勝したら華の園に(賞品)
「音楽や壁に守宮のななめなる」41(榊はたはた)
トッケイヤモリの鳴き声のようだ。それは梁塵秘抄であるのか
「曇天のヒバリが僕であるときよ」46(黒田松禾)
私はペンギンであるのかもしれない
「バスーンの音の低さに調子を合わせながら、ゆっくりと数百羽の鳥が羽ばたき、深更の嬉遊曲となる。」48(横須賀ハルヲ、少し長い詩から)
エルガーがファゴットのロマンスを(夜?)
「なめくぢり絶えず激昂のやうなもの」54(中嶋憲武)
〈やうなもの〉と〈ようなもの〉は違うようである。100年前、朔太郎には猫がいた
「栗の花犬のリード伸びるのびる」55(折島光江)
犬、こわいのです。犬は形が変わる遊星からの物体X
「冬鷗机の朽ちてゆく日差し」79(山岸由佳)
鷗机を知らないけれども、かもめちくわ
「順番に話す身の上蟇」79(岡田由季)
大手拓次の詩集でも幻の人が話しているような(藍色の)
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