〔今週号の表紙〕
第421号 鴨
山中西放
鴨の美しい緑色のビロードのように輝く頸は他の鳥に比べてとりわけ美しいが、鳩を除いて野生の鳥は何時も人間と一定の安全距離を保ちながら此方を見ているからまず近づけない。
偶然に、通りすがりの小さな取水路を浅瀬に脚を取られながら一回転、まるで私にポーズをとるかの如く流れていたのがこの鴨である。
鴨も鴨、この浅瀬の底の光のイルミネーションとのツーショットに思わず見とれてしまった。
この辺りは平安の時代には市民の屍が累々と棄てられていた処と言われても誰も信じまい。
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