後記 ● 福田若之
今号は評論づくし。
巻頭は、小野裕三さんの「俳人たちはどのように俳句を「書いて」 きたか?」です。
ソ連の映画作家、セルゲイ・エイゼンシュタインは、俳句の優劣は書きぶりの良し悪しで半分くらい決まるというようなことを書いています。初めて読んだときは、「いや、ねえよっ!」と思いました(半分、というのが、なんとも胡散臭くて)。けど、最近は案外そんなものかもしれないとも思わないこともありません。
道具だけでも、鉛筆、万年筆、ボールペン、シャープペンシル、毛筆、コンピューター、タイプライター、ガラケーにスマートフォン……いろいろあります。それぞれが全く違うのは分かるけれど、それがどう、書かれる言葉に関わっているのか。
あ、でも、タイプライターは、触ったこと、ありません。「和文タイプライター」で動画を検索すると、すごく、そそられます。
●
それではまた、次の日曜日に、ここでお会いしましょう。
no.443/2015-10-18 profile
■小野裕三 おの・ゆうぞう
1968 年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句 集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)、『超新撰21』(邑書林)。サイト「ono-deluxe」
■堀下翔 ほりした・かける
1995年北海道生まれ。「里」「群青」同人。筑波大学に在学中。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。「なんぢや」同人。現代俳句協会会員。共著に『俳コレ』(2011年、邑書林)。
■畠 働猫 はた・どうみょう
1975年生まれ。北海道札幌市在住。自由律俳句集団「鉄塊」を中心とした活動を経て、現在「自由律句のひろば」在籍。
■近 恵 こん・けい
1964年生まれ。青森県出身。2007年俳句に足を踏み入れ「炎環」入会。同人。「豆の木」メンバー。2013年第31回現代俳句新人賞受賞。 合同句集「きざし」。
■福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「ku+」に参加。共著『俳コレ』。現在、マイナビブックス「ことばのかたち」 にて、「塔は崩れ去った」掲載中(更新終了)。
●
0 comments:
コメントを投稿