【句集を読む】
世界のありどころ
岡野泰輔『なめらかな世界の肉』の最初のページを読む
西原天気
1句目
肩を? 誰の? 作者か。
cf. 《鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波 》
2句目
付加。
《花種の袋に花の絵がありぬ 今井杏太郎》+空
3句目
≫http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-767.html
4句目
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次のページ以降? もちろん読みました。
すでにして愛読書と言っていいんだろうと思います、この『なめらかな世界の肉』(略して「なめ肉」)。
俳句を書くとは、世界というプレテキスタイル(造語です)を親しくする作業なのだなあ、と、あらためて。
私の身体は世界の織目の中に取り込まれており、その凝集力は物のそれなのだ。しかし、私の身体は自分で見たり動いたりもするのだから、自分の回りに物を集めるのだが、それらの物はいわば身体そのものの付属品か延長であって、その肉のうちに象嵌され、言葉のすべき意味での身体の一部をなしている。したがって、世界は、ほかならぬ身体という生地で仕立てられていることになるのだ。
メルロ=ポンティ『眼と精神』(滝浦静雄・木田元訳/みすず書房/1966年)
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