【八田木枯の一句】
貫く光さまよふ光凍死体
西村麒麟
『汗馬楽鈔』(1988年)より。
貫く光さまよふ光凍死体 八田木枯
死体に美醜があるかどうかは難しいが、凍死体はその五体が朽ちない点では美しいと言えなくもない。
生物の気配の無い空間で、凍死体(自分でも他者でも、或いは複数でも)が永遠の時を過ごす。鋭く走る光を眺め、うっとりする。
凍死体は羨ましくはないが、その冷たい、清潔な時間を美しいと思う、などと書いたら不謹慎だろうか。
2016-11-20
【八田木枯の一句】貫く光さまよふ光凍死体 西村麒麟
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