【週俳10月の俳句を読む】
息遣い
藤井あかり
星祭一筆箋に二行書き 中岡毅雄
星祭だから恋の句と読んでもよいし、一年に一度大切に思いを馳せるような相手を想像してもよい。
その頃の贈りものの、梨や桃に添えるシーンを思うのも美しい。
ごく短く伝えることがあったのかもしれないけれど、「二行書き」という言いさしからは三行目を思ってもよい。
さりげない挨拶などでまず二行ほどをさらっと書き、三行目からその相手だからこその内容に入るのかもしれない。
とはいえ、改まって便箋にしたためるのとはやはり違って、さらさらと書けることに変わりはない。
iの音が導く調べが、そんな筆致を思わせる。
いずれにもしても、二行書いてからほんの一呼吸置いてみた、その息遣いがそのまま、句の息遣いになっているようだ。
星祭だから恋の句と読んでもよいし、一年に一度大切に思いを馳せるような相手を想像してもよい。
その頃の贈りものの、梨や桃に添えるシーンを思うのも美しい。
ごく短く伝えることがあったのかもしれないけれど、「二行書き」という言いさしからは三行目を思ってもよい。
さりげない挨拶などでまず二行ほどをさらっと書き、三行目からその相手だからこその内容に入るのかもしれない。
とはいえ、改まって便箋にしたためるのとはやはり違って、さらさらと書けることに変わりはない。
iの音が導く調べが、そんな筆致を思わせる。
いずれにもしても、二行書いてからほんの一呼吸置いてみた、その息遣いがそのまま、句の息遣いになっているようだ。
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