中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
Luminous101「地獄のこども」
天気●初めて聴くバンド、知らない音楽は、このところずっとラジオからがもっぱらで、でも、予備知識も周辺情報もナシに耳に留まるというのは、ぜんぜん悪くない。むしろ愉しくて、このLuminous101(ルミナス・ワンオーワンって読むのか?)という若いバンドの日本語の曲もそのひとつ。
天気●タイトルがまずいいです。まず、よくあるラヴソングじゃないんだろうと思わせる。
憲武●ルミナス・イチマルイチと読むみたいですよ。むかし、「ステージ101」って番組が好きだったなあ。田中星児とか小林啓子とか好きでした。
天気●残念ながら歌詞がよく聞き取れない。
憲武●たしかに歌詞が聞き取れないんですが、なんかこう、惹かれるものがあります。
天気●この世は地獄かもしれないけど、子どもたちはみんな笑っている、みたいな内容? 曲名から受け取るよりも、希望のようなものを唄ってるっぽい。でも、希望一色でもなさそう。
憲武●冒頭、ノイズのような音で始まって、それがカットアウトすると、きらきらとギターが鳴り出すところで映像が浮かんできますね。これは自分で妄想している映像ですけど。その映像を追いかけて一曲楽しめるという。
天気●張り詰めて劇的な音ですね。ボーカルも器楽も。80年代以降のロックバンドの正統路線のひとつ。甘美な青春性も感じて、ほかの曲も聴いてみたいと思いましたよ。
(最終回まで、あと904夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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