2019-07-07

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜 Dr. Buzzard's Original Savannah Band「Sour & Sweet, Lemon In The Honey」

中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
Dr. Buzzard's Original Savannah Band「Sour & Sweet, Lemon In The Honey」


天気●6月と7月って、イメージが違うんですよね。6月はじめじめ梅雨。7月になると、梅雨が続いていても、カレンダーが1枚めくれるだけで、夏! って感じがする。というわけで、夏っぽいものを選びましたので、とりあえず、踊りましょうか。



天気●俳人は、もっと踊るべき、って言うと、だいたいはきょとんとされる。あるいは、露骨に敬遠するような目つきで見られる。でもね、ないアタマでごじゃごじゃ考えて、どうでもいいような俳句世間話をしゃべくりあってるより、踊るほうがいいんですよ。

憲武●アタマより、まず体動かせと。don't think. feelと。

天気●というわけで、踊っていただけました? 年齢も年齢なので、ミディアムテムポを選んだんですが、6分も踊ると、汗かきますね。

憲武●6分は少々キツイです。この曲の音の構成って、70年代後半のディスコっぽい邦楽でよく聴かれましたね。竹内まりやのデビューアルバムの音を思い出しました。

天気●このバンド、オーガスト・ダーネルのバンドで、のちのキッド・クリオール&ザ・ココナッツの前身ともいうべきバンド。キッド・クリオール~は、以前、取り上げましたね(≫こちら過去記事)。上等にトロピカルな音だだけど、このサバンナ・バンドは、とにかく愉しい、踊れる、という音。

憲武●しかしこれ、よく見つかりましたね。と、思ってたらこんなのもありました。



天気●男性たちのステージ衣装もそうなんですが、音が、伊達。なんか、ワルい感じに伊達なんですよね。

憲武●ふむ。

天気●で、ちょっと、オーガスト・ダーネルについて、調べてみたんですが、例によってウィキペディアで手軽に。1950年、ブロンクスの生まれで、15歳で実の兄貴とバンドを組んだんだけど、「学業のためにバンドを解散。ホフストラ大学を経て、中学校で英語教師として教鞭をとる。」とある。こういう先生、いいですよね。まあ、当時は、伊達じゃなくて、普通の教師だったかもしれないですが。

憲武●ほほう、米米をカヴァーするのみならず共演も果たしていたんですね。

天気●動いてるところも観ておきましょうか。キッド・クリオール&ザ・ココナッツのステージです。



憲武●相当楽しめるステージですね。

天気●目立った音楽活動は80年代までで、年取ってからは、デンマークやスウェーデン、マウイとかで暮らしてるらしい。のんびり余生かもしれません。もうすぐ70歳。きっと今もカッコいい爺さんなんだと信じたいです。



(最終回まで、あと898夜) 
(次回は中嶋憲武の推薦曲)

0 comments: