〔今週号の表紙〕
第655号 道頓堀
山中西放
それぞれのビルがいっぱいに押し合いへし合いへし曲げ、まるでカラー曼荼羅ような熱気ある美を作り上げている道頓堀。1612年安井道頓が私財を投げ打って開拓した運河。近く大衆劇場も多く大阪文化の中心地でも在り、多くの文人を生み出した町でもある。この川の南側にある道頓堀筋(商店街)は今にも崩れ落ちてきそうに看板群が路を見下ろす。日本の都市で商店街が寂れてゆく中で大阪南難波周辺の繁華は何かを教えてくれるような気がする。若し陰が在るとしたらこの川面の幻景だろうか。
かつて川柳作家西田当百の句に「上かんやへいへいへいとさからわず」があり、道頓堀風土を知らされる。
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