中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
リンダ・ロンシュタット「It's So Easy」
憲武●先日 Facebook 眺めてましたら、リンダ・ロンシュタットが第33回のヒスパニック・ヘリテージ財団のレジェンド・アワードを10月6日に受賞するっていうニュースが出てまして、心なしか嬉しく思いました。最近のリンダ・ロンシュタットといえばパーキンソン病を患ってるというニュースくらいしか聞かなかったもので。という訳でリンダ・ロンシュタットで「恋に落ちるなんて簡単よ」と歌う"it's so easy"。
憲武●この曲、オリジナルはバディ・ホリーで、この曲の前にバディ・ホリーの"that'll be the day"をカヴァーしていて、ヒットしたので柳の下の泥鰌を狙ったのかなと勘繰るわけです。
天気●それはまあ、流れ、みたいな感じでしょう。
憲武●1975年くらいから、結構頻繁にエアチェックしてラジカセで録音してました。その頃はフォークとかカントリーが主だってましたかね。
天気●エアチェック。『FMレコパル』とか『FM Fan』とか買ってましたねえ。
憲武●何で惹かれたかというと、ルックスとスタイルです。黒髪に挿してる赤い花が印象的でしたね。
天気●ちょっとアイドル的な歌手でしたよね。
憲武●はい。そうですね。恋に落ちるなんて簡単よというのを地で行くくらい、「恋多き女性」と呼ばれてまして、その頃隆盛を極めていたイーグルスの"witchy woman"は一説によるとリンダ・ロンシュタットの事を歌っているんだとか。ミック・ジャガーとも噂がありました。
天気●それは初耳。
憲武●1979年に初来日して、日本武道館へ観に行きました。昼の部で観たんですけど、客席のアメリカ人と会話して、「ウーベイビーベイビー聞きたーい」と言われると、応えて歌うなど、ゆったりとしたステージでしたね。終わって、近くのアジャンタでカレー食べたのを思い出します。3月の暖かい日でした。
天気●麹町のアジャンタ? 一度きり行きました。高級なお店ですよね。
憲武●ちょっと高めですね。当時は田安門の向かい側くらいのところにあったんです。その頃は大衆的な感じでしたよ。麹町に移転したのは80年代の半ばくらいでしたかね。リンダ・ロンシュタットですが、今回の受賞ということで新たなレジェンドとなり、トリビュート・アルバムなど出たりするんでしょうね。
(最終回まで、あと837夜)
(次回は西原天気の推薦曲)
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