2020-11-15

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】ピーター・フランプトン「BABY, I LOVE YOUR WAY」

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
ピーター・フランプトン「BABY, I LOVE YOUR WAY」


憲武●先々週話の中にちょっと出てきましたピーター・フランプトンで"BABY, I LOVE YOUR WAY"です。


憲武●この曲、ウィル・トゥ・パワーやビッグ・マウンティンのレゲエバージョンやなどのカバーの方がむしろ有名なのではないかと思います。現に先日、「もうやんカレー」を食べに行って、店内に入った瞬間、ビッグ・マウンティンバージョンがかかってました。オリジナルはピーター・フランプトンです。

天気●カバー、よく耳にしますね。

憲武●はい。この曲「フランプトン・カムズ・アライブ(1976)」という非常によく売れた二枚組のライブアルバムに収録されてますね。1976年の春に発売だったと思いますが、レッド・ツェッペリンの「プレゼンス」もその頃発売でしたので、ツェッペリンを先に買ってしまって、初夏になってから買ったという記憶があります。なので、初夏から梅雨にかけてのイメージなんです。このアルバム。

天気●大ヒットアルバムですよね。ラジオでもよくかかった。この頃、ロックスターに登りつめる感じがありました。

憲武●買う前にクラスの女の子から借りて一回聴いていたんです。すごくいいっ!とか言われて。聴いてみると、やはりよくて、各ライブのいいとこ取りみたいな印象ありましたね。ボブ・メイヨのエレピの音が、今でも格別にいいです。

天気●フェンダー・ローズの温かい音色です。

憲武●そう、温かいんです。ピーター・フランプトンはその一、二年後に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というビートルズのアルバムをテーマにしたミュージカル映画の主役になったんですが、その頃が絶頂だったでしょうかね。ストーンズのミック・テイラーの後釜のギタリストにという話もあったようです。映画はつまらなかったです。

天気●ミック・テイラーの後釜は、結局、フェイセズにいたロン・ウッドになったんですね。

憲武●ロン・ウッドはスモール・フェイセスにも少しいましたね。ピーター・フランプトンですが「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」ももちろんいいですが、この曲、エレピの音色と共に1976年の梅雨の夜のことなど、思い出すんですよ。 


(最終回まで、あと831夜)
(次回は西原天気の推薦曲)

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