2021-02-07

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】ブラザーズ・ジョンソン「ストンプ」

【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
ブラザーズ・ジョンソン「ストンプ」


憲武●えー、前回スラップ奏法の話が出ましたので、スラップ奏法といえば、この人たち。ということで、ブラザーズ・ジョンソンで「ストンプ」です。あっ(植木等風に)。


憲武●誰もが一度は聞いたことのある名曲ですね。1980年のアルバム「Light Up The Night」(1980年)という名盤に収録されてます。

天気●「誰もが」は、さすがに誇張。十二指腸。(ジョイマン高木風

憲武●調子に乗って言い過ぎました。言い過ぎはいけません。ベースは弟のルイス・ジョンソンです。スゴイですね。この弾き方。もうチョップというよりスラップです。ふざけてるようにしか見えません。

天気●間奏的に途中だけスラップなんですね。抑制がきいてて、いい感じ。ディスコ音楽的なアレンジで売れ線を狙ったからでしょうが、のべつまくなしよりも、このほうがいいわ。

憲武●このルイス・ジョンソンのスラップ奏法、当時はみんなチョッパーベースと言ってましたが、マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」などでも聴けます。

天気●兄弟デュオよりもスタジオ・ミュージシャンのキャリアのほうが長いし、重要のようです。

憲武●そうですね。もともとビリー・プレストンのところにいた人たちですしね。このあと、マーカス・ミラー、スタンリー・クラークなど出てきて、スラップ奏法してます。僕の大学の軽音楽部でも、のちにホラー映画やウルトラマンティガの脚本家となる人がやってました。という訳でスラップ奏法の始祖ブラザーズジョンソンの「ストンプ」でした。


(最終回まで、あと822夜)
(次回は西原天気の推薦曲)

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