【中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜】
フィフス・ディメンション「ストーンド・ソウル・ピクニック」
憲武●前回のジミー・ウェッブとの関連で、フィフス・ディメンション「ストーンド・ソウル・ピクニック」。
憲武●フィフス・ディメンションといえば、「輝く星座〜レット・ザ・サンシャイン・イン(Aquarius/Let The Sunshine In)」や、ジミー・ウェッブ作の「ビートでジャンプ(Up, Up And Away)」などで有名ですが、たくさんのいい曲がありまして、この曲もその一つです。
天気●はい、いいの、いっぱいあります。私の一番は「Last Night I Didn't Get To Sleep At All」ですかね。迷うけど。
憲武●「ストーンド・ソウル・ピクニック」はローラ・ニーロの作品で、オリジナルの方は、もうちょっとゆっくりなテンポです。
天気●ローラ・ニーロ作では「Wedding Bell Blues」も大好きです。マリリン・マックーがのちに結婚するビリー・デイヴィス・ジュニア(このPVではセンターで歌ってますね)に「ビル!」と歌いかける。
憲武●予言的な歌ですね。ローラ・ニーロ天才! 後に結婚することになるとは思いも及ばなかったでしょう。
天気●そのへん、偶然の予言なのか、知ってて歌詞を書いたか、歌ってるうちにその気になっちゃったのか、調べればわかるんでしょうけど、どれでもいいや。とにかく「ビル♪」です。
憲武●「Stoned Soul Picnic」のStonedは「石を投げた」という意味の他に「(麻薬などで)ハイになる」という意味もあり、「クスリでハイになってピクニックしましょう」と歌ってます。
天気●葉っぱやクスリでキメたという意味での「Stoned」は、頻繁に登場しますね。カーティス・メイフィールドの「Stone Junkie」とか。
憲武●ゆっくりしたテンポから中盤、ゴーゴースタイルになり、フローレンス・ラルーがマリリン・マックーの方へ、さささっとにじり寄っていくんですが、ここが最初に盛り上がるところですね。コーラス的にも。
天気●マリリン・マックー、かわいい。その後、ビリー・デイヴィス・ジュニアとデュエットで出した「You Don’t Have To Be A Star」もいいんですよね、とっても。
憲武●その曲、邦題は「星空のふたり」というイメージ優先の、いい加減なものか付いてます。手持ちのアルバムのライナーノーツによると、「モーリス・ホワイトを大いに刺激した作品」とあります。この曲を聴いてモーリス・ホワイトも「よし、オラもアース・ウインド&ファイアー作るべか」と思ったことでしょう。多分、ローラ版ではなくて、フィフス・ディメンション版を聴いてのことだと思います。
天気●へぇ、そのつながりは知らなかった、
憲武●他にもいい曲があるんですね。20年くらい前までは「輝く星座」くらいしか知らなかったんですが、聴いてみるもんですね。
(最終回まで、あと809夜)
(次回は西原天気の推薦曲)
(次回は西原天気の推薦曲)
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