〔今週号の表紙〕第817号 救済
西原天気
聞くところによれば、西欧キリスト教社会では、改悛と救済のサイクルは千年単位(千年王国とか?)。ところがわが国では、この風景からあと数日で除夜の鐘が108回鳴って、するときれいさっぱり懺悔、煩悩除去、浄化が遂げられる。どちらが良いとか悪いとか、便利とか不便とかという話ではまったくなくて、ずいぶん違うものだなあ、と。
で、コロナ。除夜の鐘に群がり初詣の賽銭箱の前に列なす人の群れから感染が広がったりそうでもなかったり。これも良いとか悪いではなくて、自然は文化的な事情にかまってくれたりしない、という当たり前の話に過ぎない。
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次の日曜日、週俳はいよいよ年末号。
皆様、あとわずかになった今年を、そして来年を、心身ともに健やかにお過ごしください。
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