田中裕明【空へゆく階段】№85 「後記」第293号

【空へゆく階段】№85

「後記」第293号

田中裕明

「青」第293号（1979年2月）より転載

がきの会も一月十五日で四周年を迎え、その日は結成句会のときと同じように向日神社へ左義長を見にゆきました。僕は途中からがきの会に加わったので、結成当時のことはよく知らないのですが、四年間もよく続いてきたものだと思います。これも爽波先生はじめ青の皆様のあたたかなご指導や励ましのおかげです。

一月はかなり張り切っていたのですが、二月にはいって試験が始まってからは俳句の方が全くお留守になっています。平生真面目に俳句を作っているので（？）試験になるとさあ大変。とにかく試験が終われば吟行にも出掛けたいと思っています。まずは、雪が降ったら大原へ行こうと手ぐすね引いて待っているのですが、暖かい暖かいなどといいながら立春も過ぎてしまいました。この分ではもう雪は積もらないのかな、などと心配しながら、試験の合い間に比叡をながめたりしています。

≫解題：対中いずみ