小笠原鳥類第2評論集『現代詩が好きだ』に、ご協力お願いします
小笠原鳥類
クラウドファンディングのお知らせです。
本を作っています。評論集『現代詩が好きだ』(ライトバース出版、2024、452ページ予定)。現代詩が好きなのですが、読者の数が多いとは言えず、苦しいときもありますので、なんとかしたいのです。
大学のときから、思潮社の現代詩文庫『吉岡実詩集』(1968)『続・吉岡実詩集』(1995)を、本がボロボロになるまで読んでいました(そして、筑摩書房の『吉岡実全詩集』1996)。吉岡実は、好きなことだけを書いていたと思います。ここに、この文字、この単語、この1行があると、文章が、うまく、つながらないかもしれない。でも、ここに、この文字、この単語、この1行が、あってほしい。それが好きなのだ。
好きなものだけ、たくさん書いて、「難解だ」と言われたとしても、好きなものだけを。読みたくない人は読みたくなくても、読みたい人は、ほんとうに読みたい詩。
今年、2024年の春にできた小笠原鳥類の評論集『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、458ページ)では、〈吉岡実は好きなものだけ書いた〉ということを言いました。おもしろいことだけをギッシリ書いている。まともな教訓は、ありません。教訓を、ムリに読もうとすると、ないので、読めなくて、いつまでも難しい。
吉岡実は俳句が好きな人でした。句集『奴草』(書肆山田、2003)もあります。私は俳句歳時記を少しだけ集めています。いい言葉が集められて、並んでいる。まともに、つながっている文章とは違う、好きな文字・単語・文だけ詰め合わせていく書き方で、好きな人は好きになるものが、できる。それが詩であり、俳句でもあるのではないか。現代詩を読むとき、書くときに、俳句を無視することはできません。
私の次の本『現代詩が好きだ』は、草野心平、吉岡実、北村太郎、犬塚堯、入沢康夫、谷川俊太郎、嶋岡晨、支倉隆子、野村喜和夫、広瀬大志、佐藤勇介、鳥居万由実、榎本櫻湖、芦川和樹…多くの詩人たちの詩を読んで書いているものです(昔の詩は、いいし、今の詩も、いいです。「現代詩はダメだ」は間違い。ところで、谷川俊太郎だけは、私は複雑な評価を書いています)。
そして、鈴木真砂女、佐藤文香…いろいろな人の俳句についても、いくつかのことを書いています(それから、万葉集、岡井隆、寺山修司の短歌について書いているところもあります。短歌も無視できない)。
俳句のアンソロジー『新撰21』(邑書林、2009)で発表した、佐藤文香の俳句を読んで書いた文章を、『現代詩が好きだ』に収録します。このあと、佐藤文香は詩集『渡す手』(思潮社、2023)の詩人にもなりました。私には、意外なことではありませんでした。
たくさんの人に、次の私の本を、読んでいただきたいと思っています。現在、ライトバース出版がクラウドファンディングで、本の実現を容易にしようとしています。
≫ライトバース出版主宰の黒崎晴臣さんのnote
≫クラウドファンディングのページ
よろしくお願いいたします。
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