2025-03-09

後記+プロフィール933

 後記 ◆ 福田若之

さよならといえば、1991年生まれの僕は『日曜洋画劇場』の淀川長治を印象深く覚えているほとんど最後の世代に属しているといえるかもしれません。それで、
 
さよなら私は十貫目に痩せてさよなら  高柳重信

なんかを読むときにも、どうも脳裡にあの「さよなら」の調子が浮かんで仕方がないのです。 そういう句ではないのは、わかっているのですが。

 
それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。




no.933/2025-3-9 profile

■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年、第0句集「祝日たちのために(港の人)」。山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第1句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第2句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。

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