2025-03-02

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】ミシェル・フィリップス「There She Goes」

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
ミシェル・フィリップス「There She Goes」


天気●先週、憲武さんが取り上げたママス&パパスからの流れで、そこを脱退したミシェル・フィリップスを聴きましょう。

 

天気●ソロ・アルバム『Victim of Romance』(1977)をレコード屋さんで、なぜに手に取って、なぜに購入したか、大昔のことなので、もう忘れましたが、一時期は愛聴盤でした。

憲武●そうだったんですか。驚きました。

天気●歌唱は、けっしてヘタではありませんが、とりたてて巧いわけでも個性的でもないのですが、このアルバム、当時の米国ポップスの美味しいところがかいつまめるようなかんじで、それで愛聴していたのだと回想してます。

憲武●わかります。どこかがツボとなってハマってしまうことってあります。

天気●ミディアムテンポが気持ちいい「There She Goes」という曲、アルバムが手元にはもうとっくにないせいもあって、カヴァー曲なのかオリジナル曲なのかもわかりませんが、「Original Version」を聴くと、もうすこしテンポが速く、もっとカントリーっぽいアレンジで、歌声が若いので、オリジナル曲っぽい。

憲武●確かにカントリー風味あります。そこがいいと思いました。

天気●ところで、欧米の歌の中のヒロインの髪にはなぜか花が飾られている説というのが、私の中にあって(思い込み?)、アルバム・ジャケットもそうですが、この曲では「Running out with a fresh gardenia in her hair♪」。ガーデニア(クチナシ)は、初夏の花、ちょっと、この曲、取り上げる時期を間違ったかもしれませんね。

(最終回まで、あと622夜)

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