〔俳誌の中の人に訊く〕
遠藤由樹子さん・遠藤容代さんへの「10の質問」
Q1 関わっていらっしゃる俳誌の名前と概要、そしてご自分の役割を教えてください。
由樹子 誌名は『聲』です。令和六年七月に娘の容代と創刊、年二回発行の完全な個人誌です。二人きりなので、役割分担などはなく、一冊が出来上がるまで二人で協力しています。
容代 『聲』。春夏号と秋冬号の年二回刊行。母と二人きりの俳誌なので、役割分担は特になく、全て共同作業です。
Q2 『聲』の特徴・アピールポイントを教えてください。
由樹子 容代が句集『明日の鞄』を上梓した号では例外的に外部の方々にご寄稿いただきましたが、基本的には二人の俳句と文章のみを掲載する小誌です。時代性や発展性を意識していないのが特徴かしらなどと思ったりもして。
容代 二人きりの俳誌なので、いい意味でこぢんまりとした雰囲気があります。そして、何を書くか、自由度がとても高いです。
Q3 『聲』を発行/維持していくうえで、苦労することを教えてください。
由樹子 例え年二回でも発行維持してゆくには結構な努力を必要としていますが、それは苦労というのとは違う気がしています。やりたい事をやりたいようにやっていることをありがたく感じているので、そこに苦労は感じません。
容代 吟行記を書くので、旅行に行ったときにたくさんメモを取らないといけないこと。吟行記に作品十句を載せるので、句帳とメモ帳を二つ持っていき、交互に何か書きつけています。
Q4 『聲』をつくっていくうえで、だいじにしていること・たいせつに思っていることを教えてください。
由樹子 何だろう? と考えたけれども、大切なのは、自分と娘の俳句と文章だと思います。というか他には何も無いし。
容代 毎回、全力を注ぐこと。創刊時の喜びを忘れないように気を付けています。
Q5 『聲』を動物に譬えてください。その理由を教えてください(理由がなければ、言いたくなければ無回答でかまいません)
由樹子 ときどき庭先に来る小鳥。ふだんは森に棲んでいて、猛禽類に襲われることもなく、それなりに逞しく俊敏に命を謳歌している。
容代 ジンベエザメ。小さな規模の「聲」とは、正反対のようですが、読んだ時に、声高ではない何かが残るようなところが、ジンベ エザメの存在感に似ていたら、うれしいです。
Q6 ご自分のことに質問が移ります。理想的な休日の過ごし方を教えてください。
由樹子 近郊へ吟行。気持ちが晴れ晴れします。
容代 朝早く起きて、行ったことのない場所に行くのが理想です。数日前から、そこについて調べて、気分を高めます。今年のゴールデン・ウィークは、百草園へ。百草園から一時間くらい散歩して、聖蹟桜ヶ丘駅を目指しました。最後はバスを使ってしまったものの、理想的な休日でした。
Q7 現在お住まいの町は、どんなところですか?
由樹子 活気があり、気どりが無い場所です。もう少し自然があればとは思います。
容代 昔懐かしい雰囲気と新しさが混ざりあっている町。
Q8 好きな自然現象について、教えてください。
由樹子 雲の峰。体力がないくせに真夏の空が好きです。
容代 雪。
Q9 10年後、『聲』はどうなっていると思いますか。「こうなっていたい」という野望・願望でもかまいせん。
由樹子 続けている。必ず続けていたいと願っています。
容代 今と同じように、無理せず、続けていけたらいいと思います。年を重ねると共に、内容が深まっていたら、さらにいいです。
Q10 最後に、ご自分の最近作を5句教えてください。ベスト・オヴでも、単に直近の5句でも、どちらでもかまいません。
由樹子 旅行から帰ってきたてです。句帳からそのままですが五句。
なつかしく旅はじまりぬ麦の秋
万緑に墓域浮かべて村ありぬ
植田風畦でスマホの操作して
門口に緋鯉やしなふ馬籠かな
日盛の軒の雀も馬籠なる
容代
地球儀が書店に売られ夏きざす
夜に水取り替へてやる薔薇かな
同じ曲流しつづけてレース編む
水遊び通行人がちらと見て
灯台を野良猫見つめ草いきれ
■『聲』問い合わせ先 koe202407@gmail.com

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