〔今週号の表紙〕第808号
秋の空
村田 篠
太陽が沈んで間もない時刻の秋の空です。周囲に灯りがないところでは、地上はすぐに真っ暗になるので、空が一番明るいのです。山並みも生け垣も庭木も、明るければひとつひとつ見える風景が、すべてひとかたまりのシルエットになってしまいます。
けれども、なぜか、真っ黒なシルエットにかえって想像をかき立られます。その闇を抱える空の色も不可思議で、大きさや遠さを実感します。都会の真ん中では、まず出会うことのない瞬間です。
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