〔俳誌の中の人に訊く〕
生駒大祐さんへの「10の質問」
Q1 関わっていらっしゃる俳誌の名前と概要、そしてご自分の役割を教えてください。
大塚凱さんと二人で『ねじまわし』という同人誌を作っています。ゲストをお呼びしつつ俳句を中心に企画・評論・座談会や作品を毎号異なる特集を設けて制作しています。役割としては共同発行人としてほとんど全ての記事を大塚さんと分担しながら作っています。
Q2 『ねじまわし』の特徴・アピールポイントを教えてください。
Q1にも少し書きましたがゲストを毎号その特集内容に合わせてお呼びしており、執筆者が毎号異なるため読んでいて飽きにくいのではないか、と思っています。ちょっとした仕掛けのある企画を実施することも多く、読者として”油断ならない”誌面になっているのではないかと思います。ちなみに個人的にかなり面白かった企画である第9号の「時間のかかる俳句」は週刊俳句に転載していただきました(https://weekly-haiku.blogspot.com/2026/02/blog-post_562.html)。未読の方はぜひご一読ください。
Q3 『ねじまわし』を発行/維持していくうえで、苦労することを教えてください。
若干メタ的な回答になりますが、発行にまつわる労力を共同発行人双方で公平にすることが今後苦労すべき課題だと思っています。不公平感があると長く続けられないので……。今は大塚さんの負荷が大きくなっていると思います。
Q4 『ねじまわし』をつくっていくうえで、だいじにしていること・たいせつに思っていることを教えてください。
俳句の作風におけるフロンティアとは異なる話として、俳句にまつわる企画の方向性やテーマはまだまだ未開拓の余地があると考えています。既にある議論のネタをこう掘り下げたら面白くなるんじゃないかとか、新しくトピックスになっている事柄をこう論じてみようとか、二人でアイデアを出し合っています。
Q5 『ねじまわし』を動物に譬えてください。その理由を教えてください(理由がなければ、言いたくなければ無回答でかまいません)
……すみません、何日か考えたのですがよい譬えが思いつきませんでした。僕が動物ごとにあまり固まったイメージを持てないのが原因だと思います。
Q6 数日間ものあいだ頭を悩ませてしまい、恐縮です。ご自分のことに質問が移ります。理想的な休日の過ごし方を教えてください。
朝起きてコーヒーを飲んで家を出て、一人で電車に乗って都会に出て午前中は散歩したり遊んだりし、昼ご飯を食べます。午後は書店に寄って本を買い、喫茶店でその本を読んだり俳句を作ったりして過ごし、夕方には家族への簡単なお土産を買って家に帰ります。年に二日くらいはそういう日があるとリラックスできますね。
Q7 現在お住まいの町は、どんなところですか?
神奈川県のThe 郊外、という感じのところです。幹線道路沿いに街が発達しており、山と海のどちらにも少し車に乗れば行けるという意味では良いところかも、と思います。答えてみて思いましたが僕の出身地である三重県とそういう意味では似ているかもしれません。
Q8 好きな自然現象について、教えてください。
北海道旭川のプラタナス並木の落葉が好きです。学生時代よく行っては落葉を踏んで歩きました。堀込高樹の「冬来たりなば」という歌を毎回思い出していましたね。純然たる自然現象としてそれが好きかと言われると少し意味が違うかもしれませんが……。
Q9 10年後、『ねじまわし』はどうなっていると思いますか。「こうなっていたい」という野望・願望でもかまいせん。
同人誌なので二人のどちらかが「やめようか」と思った瞬間に終わるんですよね……。ちょっと僕は最近落ち込んで俳句アンテナの感度が下がったりしていたので、新しくて面白いと思える雑誌を10年後も作り続けていられたらシンプルに幸せなことだと思います。
Q10 最後に、ご自分の最近作を5句教えてください。ベスト・オヴでも、単に直近の5句でも、どちらでもかまいません。
夏フエスも久々なれば拝みけり
口つけし水ぶちまけぬ日雷
氷水踏みしだかれて地となりぬ
遠く歌声大蒜根元切り落とす
待てば経つ百年だかや薄衣
■『ねじまわし』誌・問い合わせ先 819neji@gmail.com
■オンライン購入先 https://819neji.booth.pm

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