2008-08-24

絵も文字も下手 俳句甲子園2008 佐藤文香

絵も文字も下手  俳句甲子園2008

佐藤文香



8月16日・17日、愛媛県松山市にて、今年も俳句甲子園が開催されました。

決勝戦は、全員1年生の開成高校B チームv.s. 8年ぶりの出場となる愛媛の愛光高校。

<先鋒戦>

◯開成 行間の明るき文や小鳥来る
 愛光 薫風や碑文の前の反抗期

開成の「巧さ」が思いのほか高評価。大差で開成。


<次鋒戦>

◯開成 絵も文字も下手な看板海の家
 愛光 文鳥に飛び立つかたち麦の秋

「絵も文字も〜」は句が現れた途端笑いが起こり、黒田杏子先生には「俳句甲子園の歴史に残る」と言わしめました。しかし「海の家っていったらだいたいそんなもんじゃないですか」という愛光の指摘も的を射ていました。


<中堅戦>

◯開成 姉の焼く文殻多し秋の暮
 愛光 髪洗う散文的な男です

ここで3-0、開成の勝利。しかし「髪洗う〜」の句は、荒削りながらも大変魅力があるとされました。「秋の暮」を使うとどんな句も巧く見える、とも。


ディベートに関しても、やはり開成が群を抜いていました。観る者を惹き付けて離さない強力な個性(星野高士先生に下町の若旦那衆と評された)と、論理的で余裕のある受け答え、そして一句をさまざまな角度から見る力。これは大人でもなかなかできません。

いやーおもしろかったなぁ。今年ご覧にならなかった方は、来年ぜひ松山へ。

最優秀賞は、

それぞれに花火を待つてゐる呼吸


開成高校Aチームの3年生、村越敦くんの作品。
この静けさ、正木ゆう子先生が絶賛でした。


去年の様子="俳句甲子園をお伝えします(上)→読む(下)→読む"



1 コメント:

さんのコメント...

俳句甲子園、は、一度、見物したいと思いながら、帰省の日が合わないので、残念におもっています。
ポピュラーで明るい頭の体操ゲームですね、若者がこれだけキチンと俳句を作るのだったら、俳句の未来はバラ色なのかも・・・。