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2016-08-21

週刊俳句 第487号 2016年8月21日

第487号
2016年8月21日




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2014「石田波郷賞」落選展 ≫見る



オルガンまるごとプロデュース号
2016 late summer






 僕たち五人がオルガンという名で呼び、あるいは、呼ぼうとしているもの  福田若之 読む 


 テーマ詠   「オルガン」 

生駒 大祐 読む 

田島 健一 読む 

鴇田 智哉 読む 

福田 若之 読む

宮本佳世乃 読む


 特集     あなたとオルガン

祝 オルガン  池田澄子 読む

「オルガン」1号そして6  小久保佳世子 読む

私も答えてみました  寺澤一雄 読む

ゆうべのエートス  中嶋憲武 読む

チューニングとプランニング  小津夜景 読む 

歴史と熱気  青木亮人 読む 

空気が音になるように  西川火尖 読む 

『オルガン』とBL俳句  松本てふこ 読む 

オルガンは書いている  宮﨑莉々香 読む 


 特別企画   俳句以外

生駒 大祐 読む 

田島 健一 読む 

鴇田 智哉 読む 

福田 若之 読む

宮本佳世乃 読む


 後記+執筆者プロフィール  福田若之 読む


 
週刊俳句編『子規に学ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫見る





週刊俳句編『虚子に学ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫見る




 
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後記+プロフィール487

後記 ● 福田若之


オルガンまるごとプロデュース号をお届けします。

天気さんからオルガンのメンバーに向けて『週刊俳句』でまるごとプロデュース号を企画しないかという打診があったのが今年5月の下旬。メンバーで話し合ったところ、『オルガン』6号が出たタイミングで企画するのがよいだろうということになり、このたび、実現に漕ぎつけたという次第です。

話自体は5月の下旬に持ち上がっていたものの、6号の発行が済むまではほとんど進展せず、企画について練り始めたのは7月の暮れ。ゲストの方々には、「あなたとオルガン」というテーマで、必ずしも雑誌のことに関わらず、自由にご執筆いただきました。ゲストの皆さま、ご多忙のところ、急な依頼に応じていただき、たいへんありがとうございました。僕としては、とりわけ、この機会に正面切って批判を書いてくれた松本てふこさんの言葉に対して、今後、しっかり向き合っていきたいと考えています。

ところで、目次がいつもの『週刊俳句』とちがう雰囲気で、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。せっかくのまるごとプロデュース号ということで、今号にかぎって、『オルガン』の紙面をもとにアレンジしてみました。テーマ詠が各自7句であるのも、『オルガン』のスタイルです。もちろん、紙媒体でのデザインをそのまま流用するだけだとインターネットブラウザではきれいに映らないので、適宜、いつもの『週刊俳句』のやりかたをそのまま採りいれています。それゆえ、100パーセントというわけにはいきませんが、すこしでも雑誌の雰囲気が伝われば幸いです。

ちなみに、前号の後記で信治さんが話題にしている島田牙城さんの論にも関連する話なのですが、今号で表紙の季節の表示を"late summer"にしたのは、「残暑見舞い」の英訳が"late-summer greeting"であるのに合わせてのこと。実際、この時期に葉が"fall"するのは、有名なところでは桐くらいでしょう。これまで、『オルガン』でのメンバーの作品の掲載順は号が変わるごとに入れ替えてきましたが、今回は"2016 late summer"ということもあり、"2016 summer"の記載がある6号と同じ掲載順です。きれいなアイウエオ順。

最後に宣伝をひとつ。『週刊俳句』の今号の企画にあわせて、オルガン公式ブログも、同時更新しています。 こちらもぜひご覧ください。



では、また来週の日曜日にお会いしましょう。


no.487/2016-8-21 profile

オルガン

生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重生れ。「天為」同人。「手紙」「クプラス」。

田島健一 たじま・けんいち
1973年東京生れ。「炎環」同人、「豆の木」参加。

鴇田智哉 ときた・ともや
1969年木更津生れ。「魚座」「雲」を経て結社無所属。
句集に『こゑふたつ』(2005年)、『凧と円柱』(2014年)。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生れ。「群青」、「クプラス」。
共著に『俳コレ』(2011年)。

宮本佳世乃 みやもと・かよの
1974年東京生れ。「炎環」「豆の木」。
句集に『鳥飛ぶ仕組み』(2012年)。


guest 

池田澄子 いけだ・すみこ
句集『たましいの話』『拝復』『思ってます』その他

小久保佳世子 こくぼ・かよこ
1945年生まれ。「街」同人。句集『アングル』。 

寺澤一雄 てらさわ・かずお
1957年生まれ。長野県松本市生まれ、東京都北区在住。俳句同人誌「鏡」所属。句集に『虎刈』(1988年、牧羊社)。

中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

小津夜景 おづ・やけい
1973年生まれ。無所属。ブログ「フラワーズ・カンフー

青木亮人 あおき・まこと
1974年、北海道生まれ。近代俳句研究者、愛媛大学。評論集『その眼、俳人につき』(邑書林)など。

松本てふこ まつもと・てふこ
1981年生まれ。2000年、作句開始。04年「童子」入会。新童賞、童子賞を受賞。09年、『新撰21』に北大路翼論を、10年『超新撰21』に柴田千晶論を執筆。11年、『俳コレ』に入集(いずれも邑書林)。

西川火尖 にしかわ・かせん
1984年京都市生まれ。「炎環」同人。現在、育児と俳句を楽しむ「子連れ句会」を運営中。


宮﨑莉々香 みやざき・りりか
1996年高知県生まれ。「円錐」「群青」「蝶」同人。

駆け抜けるニュース――2016年8月  田島健一


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駆け抜けるニュース――2016年8月  田島健一

   遠い景色に点在するニュース
         どこかで俳句が明滅する。

〈日本は金3個 銀1個 銅10個(5日目まで)〉
  金銀銅欲しがる夕立のこころ

〈尖閣諸島沖 中国船活発化 接続水域を7隻航行〉
  尖閣諸島は夕凪どきどきしているよ

〈競泳男子4×200mリレーで銅メダルを獲得した日本。東京オリンピック以来のメダル獲得という快挙。〉
 競泳男子もりもり乾きはじめたる

〈岡田准一&役所広司が三成・家康に! 司馬遼太郎「関ヶ原」を映画化!〉
  関ヶ原はすべて蛍となりにけり

〈国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が6月末時点で1053兆4676億円に。〉
 国の借金総額ねむくなる金魚

〈坂井聖人が銀メダル「フェルプスを差せたかと思った」 競泳男子200mバタフライ〉
 全身全霊噴水フェルプスを差せたか

〈トランプの銃規制関連の発言が波紋、ネットではクリントン暗殺示唆と議論呼ぶ〉
 トランプ氏の毛が乱れたる水中り

〈女性ファッション誌「AneCan」休刊へ〉
 手描きのような専属モデル青林檎

〈錦織が4強進出、準決勝でマリーと対戦へ 日本勢で96年ぶりとなる4強入り〉
 滝壺の音をおそれる準決勝

〈鳥貴族 酎ハイに、焼酎ではなくアルコール製剤〉
 いつづける鳥の景色をすべる泡

〈台風7号接近 関東・北日本で17日に風雨強まる〉
 台風がかすめて青い首都になる

〈盲導犬連れた男性 線路に転落し電車にはねられ死亡〉
 盲導犬に消えてはならぬ夏の蝶

〈台風7号 関東は夕方以降に荒天 早めに帰宅を〉
 夕方が来て台風を食い荒らす

〈中居、キムタクと「顔合わせたくない」…グループの今後協議中の7月、関係者に漏らす〉
 出会わない顔の外より野分くる

〈競泳メダリスト陣、錦織圭とポケモンGO プライベートジェットにせん望〉
 桃冷えてプライベートがぐんぐん咲く

〈47歳女性、首と胸を刺され重傷 交際相手の52歳男逮捕「冷たくされたので刺した」〉
 穴まどい冷たくされたので刺した

〈熊本・秀岳館の吹奏楽部「野球部と日本一に」 コンテスト断念し甲子園へ〉
 奏でると峰雲たった一度泣く

〈セブン、あんパン3万2千個を自主回収 「乳」表示漏れ〉
 あんぱんのしるしあつめて銀河布く

語彙の渚 生駒大祐


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語彙の渚  生駒大祐

部屋を出てゆく君 靴の発明と共に生まれたはずの靴べら

秋なので澄んだ言葉がありふれたおからのように沢山あるの

もし人が半分以上水ならば 声が、聞き取れ、ないの、それ、かも

平行に走る二本の血管が離れゆくとき 眠い雷

魂を小売業者に売ってでも渚のような語彙が欲しいか

強いこと。勝つこと。同じCMに死後も延々出続けること。

水銀で満ちた心臓だからこそ、きいんきいんと鳴るのでしょうか

Organ 宮本佳世乃


Organ

宮本佳世乃





息がする

しばしくすぐる手目の高くクリア
君に目があり見開かれ
芭蕉
雨中なる松尾アラームうらうら

射る女子ホーミー幻の夏ポピーの死
遅日の岸
読者想定 福田若之
超能力
ひかる苺短夜現の夏サドル式

目 花火・灰秋秘密の馬ゆるらか
小 
俳句と仕事 青木亮人
上五
つめとみさ
     書き出し
みのり続秋風上差分

ゴスロリ少女、雪をかくはやく死ぬ空は配膳re:
震災と俳句
ざらつき
時代転倒Re:re:雪二歳から雪のみなみ

咲く林色春は寝てから電柱で落第
虚と実
THEATRUM MUNDI』再読
流れ
名の流域水うっかり柳ぬるくゐる手

夕刊風景にねむのはなへ蛾木漏れ日
オルガンからの質問状 金子兜太
視覚詩 小津夜景
ゲーム
非実在予備の顔影を踏むがくしゅうそうち音の終り

俳句がする