多摩川 西村麒麟✕福田若之 平井照敏編『現代の俳句』を語る
5/8 『現代の俳句』が漏らした作家・その2 相生垣瓜人~幸田露伴
【言及作家・言及句】
家にゐても見ゆる冬田を見に出づる 相生垣瓜人
荒海の秋刀魚を焼けば火も荒ぶ
ががんぼが襲ふが如きことをせし
怖るるに足らざる我を蟹怖る
蟷螂が怒りに燃えて立ち上がる
許されし如く蜘蛛居り許さぬに
わが餅を見す見す黴に奪はるる
明日食べむ瓜あり既に今日楽し
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生身魂ひよこひよこ歩き給ひけり 細川加賀
昼寝妻ちひさき鼻をつけにけり
寒鯉をぐるぐる巻に新聞紙
鯉こくが熱くて月のうらの山
よき知らせ冬の昼寝をしてをれば
秋遍路蹤いてゆきたくなりにけり
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風流の細水になくや痩蛙 幸田露伴
小男のナンバに寒し水の音
前髪を切られて寒きわかれかな
吹風の一筋見ゆる枯野かな
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2018-10-21
多摩川 西村麒麟✕福田若之 平井照敏編『現代の俳句』を語る 5/8 『現代の俳句』が漏らした作家・その2 相生垣瓜人~幸田露伴
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