2018-12-30

【2018年週俳のオススメ記事 7-9月】終わりの季節 西原天気

【2018年週俳のオススメ記事 7-9月】
終わりの季節

西原天気


2018年・第3四半期は、美しい揚羽蝶の写真でスタート。第584号【10の質問】でお二人が並ぶのはこのシリーズで最初(今のところ最後)。同号では、宮本佳世乃さんに私が聞いた《『オルガン』、大阪へ》も(聞き手役は自分の得意分野と思い込んでいます)。

「俗に「オルガン調」と言われる俳句がある。」という数々の同調と誤解と反駁を生んだであろう《俗説》の紹介から始まる小津夜景「器に手を当てる宮本佳世乃「ぽつねんと」における〈風景〉の構図」第585号に。


続いて、第586号は「久留島元まるごとプロデュース号」。久留島さん、お疲れ様でした。「まるごと」「まる投げ」のこの企画、運営がラクをできるというだけでなく、週俳の当初からの原則「求心力は要らない。遠心力を」にとってたいせつな企画。これからも、思いついた方、思いついたグループ、いつでもご相談ください。

第590号には、樫本由貴「出会いで終わるとは思えない 関西現代俳句協会青年部勉強会『句集はどこへ行くのか』レポート」。

第592号で、上田信治「2017落選展を読む」が2年越しで完了。第593号では、それまで12回にわたって続いた彌榮浩樹「肉化するダコツ」が終了。晩夏は《終わりの季節》でもありました。


第594号には、佐藤文香プロデュースによる特集「山田耕司句集『不純』を読む」。同号掲載の堀下翔「北海道に「雪華」あり 「雪華」創刊四〇周年記念増大号」は、結社誌と〈地元〉の関係という側面でも重要な論考。

第596号の「山田耕司句集『不純』第5章「山田耕司vs山田耕司」で小久保佳世子さんと太田うさぎさんに旗を挙げてもらいました」は、句集レビューとしてちょっと新味を狙った企画。対話というのはやはり面白いと、記事を進めていて思いました。

第597号には、三宅やよい「沼の光 岡田一実『記憶における沼とその他の在処』を読む」および「岡田一実さんへの10の質問」。期せずにして同時掲載。偶然のタイミングが運営者としてはうれしい。同号の堀下翔「岡本眸の句業を顧みる 『矢文』を中心に」は、2018年9月15日の逝去された岡本眸の句業を振り返る記事。俳句の現在、俳句の未来もたいせつですが、俳句の〈来し方〉もまたたいせつ。

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