2020-12-27

【2020年週俳のオススメ記事 7-9月】特別な夏 西原天気

【2020年週俳のオススメ記事 7-9月】
特別な夏


太田うさぎ「息災」10句は第691号、橋本直「不自然」10句は第692号の掲載。6月に句集を上梓されたばかり(大田うさぎ『また明日』/橋本直『符籙』のお二人です。第692号には安田中彦《佐々木マキ・攝津幸彦・飯島晴子も。

第693号の音楽千夜一夜は弘田三枝子追悼。このところ昭和のスターが相次いで鬼籍に入るような気がします(なお、記事内の動画リンクが切れています。YouTubeには起こりがち。シリーズ音楽千夜一夜の宿命です。

第694号には平山雄一《精神の自由律 北大路翼『見えない傷』。句集評の掲載には今後も力を入れていきたい所存。同号は【俳句を読む】も充実。7氏(常原拓、桐木知実、小林すみれ、谷口慎也、羽田野令、石原ユキオ、瀬戸正洋)の句評が並びました。

第695号に竹岡一郎《樹の灰、名の灰 斎藤秀雄を読む》、第696号には安田中彦《大西泰世の句》と、作家論が相次いだのが8月後半。

第697号に神保と志ゆき《「ありにけり」再考》。堀切克洋「〈ありにけり〉をめぐる攻防 ―文語と口語のアマルガム」への興味深い対論です。

第698号から第699号にわたって柳俳合同誌上句会(結果はこちら)。

第698号には西原天気が句集評を2本。第699号には、竹岡一郎《ありあまる椅子 安里琉太『式日』を読む》小林苑を《待っているらしい 生駒大祐『水界園丁』の一句》西原天気《バナナとか雨とか 橋本直『符籙』の二句》と句集評が3本。

第700号記念号には、山口優夢、村越敦、生駒大祐(当番OB)3氏から記事をいただきました。同号には、小林苑を《ほっこり 広瀬ちえみ『雨曜日』の一句》。小林苑を氏の句集は、その後も、《東京女の心意気 太田うさぎ『また明日』の一句》(第701号)など。

なお、ここまで触れなかった10句作品を以下に列挙しておきます。

村上瑛 森に 10句(第690号)
堀田季何 生えてゐる 10句(第693号)
相馬京菜 すいかのす 10句698号)
淺津大雅 卵 10句701号)

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